定量調査から定性調査まで、消費者を対象としたマーケティングリサーチであればどのようなものでも行います。
商品開発のための調査
商品開発のための調査を中心にご紹介します。商品開発は製品コンセプトの切り口探索からはじまります。さまざまな切り口からたくさんの製品コンセプトを作成し、そのうえで、製品コンセプトを絞り込み、「これだ!」と言えるコンセプトを選び出します。製品コンセプトが決まると製品それ自身であるプロダクトの開発を行い、同時に、デザインの開発を行います。消費者受容性が高いプロダクトとデザインができたら、最終的なチェックを行います。こうした製品開発の各ステップでは、それぞれの課題に応じた消費者調査を行います。
? 商品開発のための調査の流れ
製品コンセプトの切り口探索
開発する製品コンセプトの切り口を消費者の中から見つけだします。その基本になるのが定量調査ではU&A調査やベンチマーク調査です。ベンチマーク調査はU&A調査を時系列で行うもの、時系列分析で商品の使い方や商品に求めているベネフィットを変化を明らかにします。いくつかの変化からトレンドを読み込み、一方で、商品カテゴリーのユーザーの特性や使い方の実態、商品に対する意識などからターゲットを設定します。このトレンドとターゲットから製品開発の切り口を見つけ出します。
もちろん、製品コンセプトの開発のためには、グル-プインタビューなどの定性調査も大切です。
? U&A調査
? ベンチマーク調査
製品コンセプトの絞込み
トレンドや潜在的な欲求をもつターゲットをもとにたくさんの製品コンセプトを作成、作成した製品コンセプトの消費者の評価を明らかにするのがコンセプトテストです。コンセプトテストから開発する製品コンセプトを絞り込み、同時に、製品コンセプトのベネフィットも絞り込みます。ベネフィットを絞り込んだ製品コンセプトは、コミュニケーションコンセプトと呼ぶことがあります。
? コンセプトテスト(WEB)
試作プロダクトの改良
製品コンセプトをもとに製品それ自身であるプロダクトを開発を行います。試作した実際のプロダクトを改良し消費者受容性が高い製品にしていくために行うのがプロダクトテストです。
最終的に市場導入するプロダクトや開発途上のプロダクトに対する消費者の評価を競合品と比較評価することで明らかにします。市場でトップシェアの競合品に有意差をもつ明らかに消費者受容性が優っているプロダクトを開発することがここでの目標です。
最終的に市場導入するプロダクトなら、市場導入した場合のトライアル購入者のリピート率を推定します。開発途上のプロダクトになら、競合品より優れた評価を得るための改良点を明確にします。
? プロダクトテスト BHUT(ブラインドホームユーステスト)
? プロダクトテスト CLT(セントラルロケーションテスト)
プロダクトとブランドの評価
課題に応える報告書を作成し、ご提出します。すべてが明らかにならず、残された課題があったり、新たな課題が見つかることもあります。報告会も行います。報告会で指摘されたことなど、追加分析をおこなうこともあります。徹底した分析と鋭い読み取りが私たちの取り柄ですから、納得のいくまでお付き合いします。
? ブランドアイデンティファイド・テスト(BHUT)
試作デザインの改良
たくさんのデザイン案から最終的なデザインに向けて絞り込んでいくためには実際に試作品ではテーブルテストを行い、それ以前の画像の段階ならデザイン画像テストを行います。デザインが絞られたら、競合品に比べて高く評価されるか、高いトライアル率を得られるものかどうかを明らかにするために、実際の店頭と似たような状態での評価であるシェルフインパクトテストを行います。
シェルフインパクトテストは食品や飲料、化粧品や洗剤などで行います。情報機器や家電品などの耐久消費財の場合は、アピアランステストを行います。
? テーブルテスト(CLT)
? デザイン画像テスト(WEB)
? シェルフインパクトテスト(CLT)
? アピアランステスト(CLT)
プロダクトとデザインの評価
製品コンセプトがこれまでにない商品でどの商品カテゴリーにも属さなないカテゴリー創造的な場合は、競合品はなく、比較対照する製品はありません。この場合は、コンセプトとプロダクトの評価を総合的に明らかにしするコンセプト&プロダクトテストを行います。また、コンセプト&プロダクトテストは開発した製品の最終的なチェックとしても行います。
パッケージやプロダクトの評価を明確にし、トライアルするのは誰か、トライアル率はどの程度か、トライアル購買した人のどのくらいがリピートするのか、どのような点に満足してリピートするのかをはっきりさせます。
? コンセプト&プロダクトテスト(HUT)